本年の9月1日は、関東大震災から100年目の節目の日となります。この節目の日に向けて、東京管区気象台からメッセージです。1923年(大正12年)9月1日午前11時58分に、神奈川県西部を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生しました。この地震により、火災、家屋等の倒壊、津波、土砂災害が発生し、死者・行方不明者が10万5千人余にのぼる大災害となりました※1。それから100年たった今日においても、首都圏及びその周辺地域では、首都直下地震や南海トラフ地震などの大地震による甚大な被害が懸念されています。また、高層ビルにおいては長周期地震動※2の影響を受けて大きな揺れが長時間続く可能性があり、100年前には存在しなかった新たな脅威となっています。地震・津波には日ごろからの備えが大切です。従業員の命や設備を守り、事業の継続・早期復旧のために、事業継続計画を含め、地震・津波への備えを今一度確認しましょう。

<緊急地震速報のご紹介>
 緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度、長周期地震動階級を予想し、可能な限り素早く知らせる情報です。身を守るための情報(警報)のほか、エレベータの制御や機器の緊急遮断などを目的とした秒単位で内容が更新されるより詳しい情報(予報)もあり、活用されています※3。緊急地震速報受信装置及びその関連設備を導入した事業者に対して、当該資産の固定資産税を軽減する特例措置があります※4ので、緊急地震速報のさらなる活用をご検討ください。

※1 https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1923_09_01_kantoujishin/index.html

※2 https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/choshuki/index.html

※3 https://www.data.jma.go.jp/eew/data/nc/katsuyou/dounyuujirei.html

※4 https://www.bousai.go.jp/jishin/sonota/zeiseiyuuguuseido.html